高校の部活動に弓道がおすすめな理由12選!【初心者でも大丈夫?】

これから高校生になるけど選択肢が多くてどの部活に入ればいいか分からない…
弓道はやってみたいけど他の部活も面白そうで悩んでる…

そんな方にはぜひ弓道部に入ることをおすすめします!

この記事では実際に高校一年生で弓道を始めた筆者が、高校から始める部活動として弓道部をおすすめする12の理由を紹介します。これを見れば弓道部に入りたくなること間違いなし!弓道の魅力がたくさん詰まっているのでどうぞ最後まで見ていってください!

目次

弓道部に入るメリット12選!

  1. かっこいい
  2. 低身長でも関係ない
  3. 初心者が多い
  4. 弓道は対”物”の個人競技
  5. 男女混合
  6. 走らない運動部
  7. 話題性がある
  8. インターハイ出場も夢じゃない!
  9. 精神修養できる
  10. 段位取得が可能
  11. 生涯スポーツになる
  12. 礼儀作法が身に付く

一方でデメリットも…

  1. 費用がかかる
  2. 練習環境が整っていない
  3. 継続する必要がある
  4. 一人前になるまでに時間がかかる

まとめ
 弓道は高校で始めるのがベスト!


高校で弓道を始めるメリット12選

メリット1. かっこいい

弓道と聞いてまずぱっと思いつくのは道義袴を着て颯爽と弓を引く姿でしょう。部活動紹介で先輩のかっこいい姿に憧れて入部を決めた人も少なくないのではないでしょうか。一つの的に向かって集中して矢を放つ姿には、見る人を圧倒する雰囲気が漂います。武道のかっこよさは他では味わうことができないものだと思います。

弓道はなんといってもかっこいいんですよね。正直、この理由だけで弓道を始めても良いかもしれません。

メリット2. 低身長でも関係ない

多くのスポーツでは身長が高い方が有利です。バスケやバレーはその代表格でしょう。プロ野球を見ていても身長が低い選手が活躍する場面はそう多くありません。その点、弓道では身長による強さは無関係と言っていいでしょう。もちろん違いはありますが、背が高いから有利というわけではありません。むしろ背が低い方が矢尺が短く、それによって安定して弓を引くことができるというおまけ付きです。
自分は身長が低いからスポーツをするのには向いていないと思っている方はぜひ一度弓道部を視野に入れてみてはいかがでしょうか。低身長でも活躍できるとして弓道部はもってこいの部活です!

メリット3. 初心者が多い

高校で弓道をしている生徒のほとんどが初心者からのスタートです。これは弓道部がない中学校が大多数で、せっかくなら高校で新しいことにチャレンジしたいという人に非常におすすめです。
他の部活動だとそうはいきません。なぜなら水泳、サッカーといった定番スポーツは小学校、なんなら3才からやっているなんて人たちで溢れているからです。
経験年数がものをいう部活に入るよりも、同じスタートラインに立って自分の努力次第でトップに上り詰めることもできる部活に入れば、試合で勝つ、全国大会に出場するといった結果にもつながりやすいことでしょう。

メリット4. 精神修養できる

弓道は柔道や剣道に並んで、日本の伝統的な武道の一つです。一つの的に向かって自分自身と戦う中で、集中力が高まり精神力をも鍛えることができます。これは武道ならではの体験ということができるでしょう。ただ部活をするだけではなく、内面も鍛えたい!という人にはおすすめの部活です。

メリット5. 弓道は対”物”の個人競技

部活動といえばサッカーや野球、バスケのような団体競技ですよね。一つの目標を目指し、チームで一丸となって高みを目指す団体競技は人生において非常に良い経験になると思います。社会人になるとスポーツをするために複数人集まるというのはなかなかできなくなりますし、気軽に集団で何かをするという体験を学生の内にしておくのは個人的にありだと思います。

団体競技が得意な人がいる一方で、チームスポーツに苦手意識を持つ人もいると思います。かくいう私もその一人です。私は中学校ではサッカーをしていたのですが、自分のミスで失点したときの罪悪感といったらもう…二度と味わいたくないものです。他にも激しいスタメン争いがあったり上手い人を見て劣等感を抱いたり。団体競技は良くも悪くもチームのメンバーに影響されるものですから、それを苦手に感じるという人は個人競技に向いているのかもしれません。

弓道にも団体戦はありますが、戦うのはあくまで個人。それも的だけを相手にするので、柔道や剣道などの他の武道と比較して対人競技ではないところが特徴であり魅力でもあります。自分のペースでコツコツ取り組みたいという人にはぴったりの部活だと思いますよ!


メリット6. 男女混合

せっかく高校受験を乗り越えて入学するんだから恋愛がしたい!彼氏彼女を作って最高の高校生活を送りたい!新入生の皆さんはそう思っているに違いないでしょう。それなら弓道部一択です。
どこの高校の弓道部を見ても男女混合の場合がほとんどです。それも例えば陸上部のように競技が異なって結局話す機会がないということはありません。なぜなら弓道は教え合って練習することが多いからです。

「学生の本分は勉強だ!」とか、「恋愛なんかせずに本気で部活に取り組むべきだ!」とか思う人もいるかもしれませんが高校生活はあっという間ですからね(経験者)。大学生や社会人になってやっぱり高校生のうちに遊んどくんだったと後悔している人は後を断ちません。

高校で青春を求めているのであれば、先輩後輩との繋がりが深くて男女の壁がない弓道部はかなりおすすめですよ!

メリット7. 走らない運動部

「そうは言っても私は中学校で文化部だったし高校で運動部なんて…」と思ったそこのあなた。弓道は限りなく文化部に近い運動部なんです!どういうことかというと「走らなくていい」んです(学校によるかもしれませんが)。なんて魅力的な響きなんでしょう。私自身、入部理由のかなり上位にこれが挙がります。高校の同期には文化部どころか帰宅部だったという人も一人や二人ではありませんでした。弓を引くのに多少の筋トレが必要にはなりますが、毎日のように走らなければいけないわけではありません。少しは良い運動になるかなという軽い気持ちで始めてみるのも楽しいかもしれませんね。

もちろん運動部出身の人も多くいるので、中学校で運動部だった人でも高校から新しく弓道に挑戦してみるのは大賛成です!

メリット8. 話題性がある

友達「◯◯ちゃんって何部に入ってるの?」
私 「弓道部に入ってるよ」

…これで会話が途切れた試しがありません。大抵の場合、「弓道部!?すごいね。かっこいい!」「弓道ってあれだよね、弓引くやつだよね!?」といった話になります。正直、盛り上がります

ド・マイナーな競技ではないのに話題性がある、それが弓道です。高校を卒業してからも初対面の人やバイトの面接官といった人たちに弓道をやっていたという話をすると相手の方は興味を持ってくださいます。それも好印象なことがほとんどです。弓道への世間的なイメージがとても良いことを実感する日々です。

メリット9. インターハイ出場も夢じゃない!

メリット3であげたように高校弓道は大半が初心者からスタートします。そのため、誰であっても優勝するチャンスがあるというのが大きなポイントです。

弓道は他の多くのスポーツと同様にインターハイがあります。練習方法次第ではインターハイ優勝も夢ではありません。実際、私が高校二年生のときにはまだ始めて一年目の高校二年生の子がインターハイに出場していました。

趣味として武道をやってみたいという人はもちろん、ライバルを倒して一位になりたいという野望を抱える負けず嫌いにも弓道はおすすめ度が高いです。

メリット10. 段位取得が可能

部活動で得ることができる仲間や経験はかけがえのないものですが、形として残ることは少なく、多くはあの頃はこれができたという思い出話になってしまいます。その点、高校生であっても弓道は昇段審査に合格すれば段位を取得することができます。将来、子供に高校生のとき何をしていたのかと聞かれた際に、お父さんお母さんは弓道で段位を取ったんだよと言えるのは何だかかっこいい気がしますね。

メリット11. 生涯スポーツになる

弓道は年齢性別関係なく、幅広い層に愛される武道です。そのため高校だけにとどまらず大学生になっても続けて楽しむことができます。その際は新しい道具を揃える必要もありませんからとても気楽に続けることができます。

また、一度引退したとしても子育てが終わってからや老後の楽しみとして復帰される方も多くいます。60歳になってアクティブなスポーツをするのはなかなか難しいですが弓道は極端な話、死ぬまで続けることができます。さすがは「走らなくていい運動部」ってことですね。

メリット12. 礼儀作法が身に付く

何度か述べてきた通り、弓道は武道です。競技として弓を引くのはもちろんですが、その前に礼儀作法を学ぶ場になること間違いなしです。

メリットが多い一方、デメリットも…

上に挙げたように多くのメリットがある一方で、弓道を始めることに壁を感じる人も多くいることでしょう。ということでここからは弓道をする上でネックになる部分、デメリットを紹介します。

デメリット1. 費用がかかる

弓道を始める上でまず第一にぶつかる壁は道具が高額なことです。それも一つや二つではありません。弓矢はもちろんのこと、右手にさす弽(かけ)や道義袴などは高校生の1ヶ月のお小遣いで賄える金額ではないでしょう。一度買ったら長く使えるとはいえさすがに初期費用はかなり高いスポーツだと思います。

経済的負担が理由で弓道を始められないケースは多いです。親と話し合うのは大前提になりますが学校によっては高校で保有しているものを貸し出している場合もありますから、まずは先輩に聞いてみるのが良いでしょう。

デメリット2. 練習環境が整っていない

練習環境が整っていないってどういうこと?と思った方がいるかもしれませんが、ここでいう練習環境とは「練習場所の確保」や「指導者の有無」、さらには弓道に必要な道具を買う「弓具店が近くにあるかどうか」といった部分を指します。

これは高校生のうちは特に自分の力ではどうすることもできない部分になるかと思います。いざ部活に入ったとしても指導者がいなければ先輩に頼るか、本やインターネットで得た情報をもとに自分で試行錯誤するしかありません(それはそれで練習になりますが)。また、校舎に道場がないケースも多く、外部に練習しに行くとなると練習の頻度やかかる費用が変わってきます。こういった練習環境が整っていない部活では、入っても実力が身に付かなかったり、なあなあで部活をやってしまったりということもあります。

デメリット3. 継続する必要がある

いくら「走らない運動部」とはいえ弓を引くわけですから、弓道をするのにはある程度の筋力が必要になります。弱い弓を使うという方法もありますが、そもそも的に届かなかったり無理に届かせようとして悪い癖がついたりしてしまうこともあるので、あまりおすすめはできません。そのため最初は特に弓を引くのに使う筋肉をつける必要があります。練習頻度が少ないと弓道部なのにそもそも弓を引けないという状態にもなりかねません。塾があるなどの理由で継続して弓を引く時間が取れない人はなかなか上手くなれない可能性が高くなると思います。

とはいえ趣味や経験としてやりたいという分にはかまわないので、何に重きを置くかが重要です。試合で勝つのが大事なのか、自分の射を追求するのが大事なのか、はたまた弓を引くのを純粋に楽しむのが大事なのか。部活の色もあると思いますから、求めた雰囲気にあった部活に入るのが大切ですね。

デメリット4. 一人前になるまでに時間がかかる

弓を引く先輩に憧れたからといざ入部してみたら全然弓を引かせてもらえなくてつまらなかった、というのはよくある話です。いくらなんでも数日で弓を引けるようにはなりません。それもそのはず日常生活では使わない筋肉を使うわけですから弓を引けるようになるには早くても1ヶ月、人によっては半年かかることもあります。

入部しようと思っている方はすぐに弓を引けるものだと期待しすぎず、基礎となる土台作りも楽しんでやるくらいの気持ちでいましょう。先輩側は新入生に弓に触れる機会を作ってあげたり、モチベーションを保つために的前に入らせてあげたりすると良いと思います。理不尽に延々と同じことをさせる部活は時代遅れなので論外ですが、数ヶ月程度であれば「なんだかんだ必要だからやっているんだ」と割り切って気長に練習に励みましょう。


まとめ

ここまで述べてきたように弓道にはデメリットも存在します。その多くが経済的理由や環境要因といった高校生にはどうにもできないことというのが何とも悔しい限りです。しかしこれらの要素を許容できるのであれば、興味がある方はまずやってみるのがおすすめです。何を始めるにしてもメリットしかないなんてことはまずありえません。弓道をする環境が近くにあるなら選択肢の一つと言わず、ぜひ弓道の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

この道数十年のおじいちゃんにでも、試合で中(あ)てさえすれば初心者が勝つこともできるというのは弓道は何とも珍しい競技です。中て続ければ負けない、こんな競技は他にありません。性差も身長差も気にしなくてOKなんて、本当に素晴らしいスポーツですね!


これは余談になりますが、高校で弓道部に入るメリットとして『ここを逃すと始めにくい』ということもあります。高校から初心者として始める人が多いということはつまり、大学生になると経験者の割合も増えます。大学生はまだしも社会人になってから弓道を始めるのは思っている以上にハードルが高いです。時間がなかったり指導者がいなかったりそもそもコミュニティが近くになかったり…高校の比じゃない程に始めにくくなっていきます。

ちなみに大学弓道は高校弓道とは雰囲気が異なることでも有名です。「今しかできない」が特に色濃く出ているのが高校弓道の良さなんです!!(圧)

最後に「矢を飛ばすなんて危なそうだ、怖い」という意見をたまに耳にしますが、ルールを守ってきちんと危険防止をしていれば大怪我をすることはまずありません

まとめが長くなってしまいましたが、「他にはない魅力」をいっぱい持った弓道を部活動として楽しむことはいい経験になると思います。新入生の皆さん、泣いても笑っても高校生活は3年だけです。今を全力で楽しんでください!

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